映画『オキュパイ・ラブ』四角大輔レビューコメント

29 September, 2013

映画『オキュパイ・ラブ』四角大輔レビューコメント

2011年9月17日、アメリカ・ニューヨークのウォール街において、
「オキュパイ運動」が始まりました。
「We are the 99%(私たちは99%だ)」をスローガンに、
(※アメリカにおいて国民の1%にあたる富裕層が
富を占有していることから出てきた言葉。)
アメリカにおける資産と収入の不平等、
それをもたらしている経済界・政界に対するこの抗議運動は、
幅広い年代・人種の人々を集め、結束させました。
同時期にエジプトでは市民革命が、スペインでも大衆反乱が起き、
世界全体が“公共の愛”により新しいパラダイムシフトを
迎えようとしているかに思われました。

当時の社会変革を追ったドキュメンタリー映画『オキュパイ・ラブ』は、
これまでのいびつな経済システムの限界と、
それに対して愛を持って行動を起こした人々の様子を鮮明に追っています。


「右肩上がり」や「拡大」思考は完全に前時代的だ。
クリエイティブじゃない。

核燃料は地球を完全破壊できる量に達し、
命の源である食糧は異常な手法で大量生産され、
狂気のグローバリゼーション経済は殺人を続ける。

暴走するテクノロジーをコントロールする唯一の方法。
それは、ぼくらの哲学と想像力を深化させること。
めざすべきは「進化」ではなく「深化」。

そろそろスピリチュアルに生きてみないか。

- 四角 大輔(森の生活者・執筆家)


▽公式サイト
http://unitedpeople.jp/occupy/